A. A. MILNE 




 「クマのプーさん」で有名なイギリスの作家。
 1882年にロンドンで生まれた作者は、ケンブリッジ大学で数学を専攻し、卒業後は編集者として雑誌社に勤務する。編集業のかたわら著作活動を始め、いくつかの作品を発表する。やがて第一次世界大戦に出征し、終戦後は専業作家として戯曲を中心に創作活動を続ける。自分の息子のクリストファーをモデルにした児童書ぼ "Winnie the Pooh" を1926年に発表したところ、これが大ヒットとなり、児童文学者としての名声を得る。その後もさまざまな作品を遺し、1956年に病気のため亡くなる。
 「プーさん」ばかりが有名な作者だが、実はミステリーの方が専門だったらしく、多くのミステリー作品を発表している。しかし、レイモンド・チャンドラーに酷評されたりと、ミステリー作家としての評価はイマイチだったらしい。とりあえず、「プーさん」なら読んでもハズレはないはず。




THE HOUSE AT POOH CORNER   08/02/02 更新

 読み易さ 
 面白さ   

クマのプーさんとクリストファー少年が、子ブタやフクロウやロバたちと一緒に大ボケをかましながら楽しく遊ぶお話。

 "Winnie the Pooh" の続編。
 登場するキャラクターも前作とほとんど同じで、ストーリー展開も相変わらずの大ボケぶりなので、安心して読むことができる。最後にはちょっと切ない別れもあったりして、うまくまとめたなという感じ。こういう人気シリーズは、ついつい続編を作ってダラダラと引き延ばしてしまいがちだけど、この2作だけで終わらせたのは作者の英断だと思う。後半になるほどつまらなくなるシリーズというものは、読んでいて悲しくなるものだ。
 この作品がここまで愛されるのは、プーさんたちの愛すべきキャラクターだけではなく、挿絵のイラストの可愛らしさも大きな理由になっているのだろう。外国の絵本の挿絵は妙に写実的なところがあって好きではないのだが、このイラストには独特の味があって素敵だと思う。



WINNIE THE POOH   08/01/12 更新

 読み易さ 
 面白さ   

クマのプーさんとクリストファー少年が、子ブタやフクロウやロバたちと一緒に大ボケをかましながら楽しく遊ぶお話。

 「くまのプーさん」なんてどうせ子供だましなんだろうと思って読んだところ、意外や意外、かなり面白かった。とにかく、登場する動物たちがみんな頭が悪いところが笑える。お互いの会話が微妙にずれていたりするところも面白い。ちょっとした落語や漫才にも匹敵するお笑いのセンスがこの作者にはあると思う。
 ひとつだけ嫌だったのが、お話の最初と最後に描かれた挿絵。そこには、ぬいぐるみのプーさんをひきずりながら階段を上り下りしているクリス少年が描かれていた。可愛いプーさんをひきずるんじゃないと思わず心の中で声をあげてしまった自分は、すっかりプーさんのファンになってしまったらしい。



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