JUDITH MICHAEL 




 ラブストーリーを得意とするアメリカの作家。
 このペンネームは、ジュディス・バーナードとマイケル・ファーンと言う夫婦のそれぞれの名前を合わせたものらしい。日本の藤子不二夫といったところか。しかし、こういうファーストネーム同士を組み合わせると言う芸当は英語だからできることであって、これを日本人が真似したらえらいことになる。「大助・花子」といった感じで、ラブストーリーがいきなり夫婦漫才になりそうだ。
 著者の作品は邦訳されている作品が少ないため、日本での知名度はイマイチだが、アメリカではそれなりに売れているらしい。読みやすい文章で、これからペーパーバックに挑戦するという人でも気軽に読むことができるはず。




ACTS OF LOVE  04/08/06更新

 読み易さ 
 面白さ   

ニューヨークの著名な舞台監督ルークは、偉大な女優だった祖母の遺品を整理しているときに、大事に保管された手紙の束を見つけた。それは、祖母の後継者と言われた女優ジェシカからの手紙だった。電車事故に遭い、女優業を引退したジェシカのその後を知るために、小さな島で隠遁生活を送るジェシカに会いに行くルーク。やがて二人は激しい恋に落ちるが、かつての美貌を失ったジェシカは自信までも失ってしまい、ルークと一緒にニューヨークへ戻ることを拒む。しかし、舞台から離れられないジェシカは、オーストラリアで舞台監督として復帰することを目指す。

 なんとも退屈な作品で、読んでいて疲れた。かつての美貌と自信を失ったヒロインが、恋人の愛情によって完全に立ち直るまでの過程を描いた作品だが、薄っぺらい内容のくせにやたらと長いので、読んでいて思い切り飽きる。大した内容もないことをくどくどと書かかれても、読むほうとしては疲れるだけだ。
 ラブストーリーなんてものは、ところどころで思い切りクサイ台詞を書いておいて、読者を適当にウルウルとさせながらストーリーを展開していけばそれで充分だと思う。読むほうとしても、ラブストーリーにそれ以上のことは求めていない。



POT OF GOLD  02/03/31更新

 読み易さ 
 面白さ   

ある日何気なく買った宝くじに当選し、6000万ドルもの大金を手にしたクレア。それまでの貧しい生活から解放されたクレアは、娘のエマを連れてアラスカクルージングへと出かける。そこで知り合ったのは、大手化粧品メーカーの経営者であるクエンティンとその息子のブリックス。クレアはクエンティンと、エマはブリックスと交際を始めるが、それを機にクレアとエマとの距離が徐々に離れていく。自分勝手で気まぐれなブリックスにのめり込んで行くエマを心配して、なんとか二人を引き離そうとするクレアだったが、自分自身も強引なクエンティンに翻弄されていることに気付き、ジレンマを感じる。金では買うことのできないもの、それは愛。しかしそう気付いた時には、すでにエマは危機に陥っていた。

 金は人を変えてしまうのか、という比較的陳腐なテーマの作品だが、なかなか面白かった。
 6000万ドルを1ドル130円として計算すると、なんと78億円になる計算だ。もし自分がこれだけの大金を手にしたらどうするだろう? まずはだいぶくたびれてきた一張羅のスーツを買い替えるとするか。あとは、もう少し広いアパートに引っ越すかな。でも、あまり広いと掃除が大変そうだから、とりあえず引越しは見送るとして、軽くて丈夫な折り畳み式自転車があると便利だな。うーん、あとは何が必要だろう。悲しいかな、根が貧乏性だから、豪快な金の使い方が思い浮かばない。



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