PATRICK LYNCH 




 バイオ・ミステリーを得意とするイギリスの作家。
 この "Patrick Lynch" というのは、2人のイギリス人作家のペンネームらしい。2人とも医学ジャーナリストとして活躍し、その間イギリス・アメリカ両国の製薬会社と契約して、ウイルスの研究に従事した経験を持っているとのこと。実のところ、2人に関してはこれくらいのことしかわかっていないらしい。作者と関係のある実在の製薬会社とストーリーとの間に何らかの関連があるために、その経歴を伏せているらしい、ということが囁かれているが、真偽のほどは定かではない。
 バイオ・ミステリーということで専門用語が頻出するため、文章のレベルとしてはかなり難しい。この方面に興味があって知識も豊富、という人なら間違いなく楽しめるはず。




THE POLICY  03/04/14 更新

 読み易さ 
 面白さ   

大手保険会社に勤める主人公のアレックスは、日曜大工の最中に感電死した財務部長のマイケルが1000万ドルもの巨額の預金を残していたことを、ひょんなことから知ることにななる。1000万ドルの行方を追うアレックスは、社内上層部で密かに不正行為が行われているのではないかと疑い始め、マイケルの事故死にも疑問を抱く。調査を続けるうちに、自らも危険に呑み込まれて行くアレックス。はたして巧妙に仕組まれた犯罪の真相は?

 文章はそれほど難解ではないが、ストーリー展開が難しくてどうにも読みにくい。保険業務に遺伝子検査をからめたストーリーになっているが、頭の悪い自分にとっては大まかな展開を追うのに精一杯で、細かいところまではよく理解できなかった。



CARRIERS  02/08/06 更新

 読み易さ 
 面白さ   

インドネシアのスマトラ島で新種の殺人ウイルスが発見されたとの情報を得て、探索隊を率いて現地調査に向かうアメリカ陸軍大佐のカルメン。一方、そんなウイルスのことなど何も知らず、スマトラ島へ双子の娘に会いに出掛けるホリー。二人の女性はスマトラ島で遭遇する。絶望的状況の中でも、双子の娘の生存を信じて疑わないホリーに深く同情するカルメン。そんな二人を待っていた殺人ウイルスの「キャリアー」の正体とは?

 主人公はカルメンとホリーという二人の女性だが、この二人を軸としてストーリーが展開するのは物語の後半部分からで、それまでは場面が頻繁に変わるため、どうにもストーリーに集中できない。主人公に思い切り感情移入しながら読むのが自分の読書スタイルなので、こういう展開の作品はどうも苦手だ。あえて読み所を探すとしたら、スマトラ島の酷暑の描写部分だろう。読んでる自分まで息苦しくなるようなリアルさがいい。



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