HERMANN HESSE 




 「車輪の下」で有名な、ドイツ文学を代表する文豪。
 1877年にドイツのヴュルテンブルグに生まれた作者は、14歳のときに難関の神学校に合格するが、わずか半年で退学して自殺未遂をはかり、精神病院に入院する。「車輪の下」は、このときの体験が基になっている。その後はさまざまな職に就きながら創作活動を始め、作家としてだけでなく、詩人としても作品を発表し、1946年にノーベル文学賞を受賞する。1962年に85歳で亡くなるまで、多くの作品を発表した。
 ヘッセの作品はドイツ語で書かれているため、ドイツ語が読めない場合は英語か日本語の翻訳を読む以外に方法はないが、同じ翻訳ならば、翻訳臭のプンプンする日本語よりは、ドイツ語の親戚とも言える英語での翻訳の方が読みやすいと思う。




SIDDHARTHA   13/07/20 更新

 読み易さ 
 面白さ   

聡明で敬虔なシッダールタ青年は、悟りを開くことを求めて、友人のゴビンダとともに修行僧として旅に出る。厳しい苦行を自らに課して修行を続けるが、悟りの境地に達することはできない。そんなある日のこと、悟りを開いたという仏陀に会いにいく。仏陀のことは深く尊敬しながらも、あくまでも自らの経験によって悟りを開くことを目指すシッダルータは、仏陀の弟子となったゴビンダと別れ、一人で旅を続ける。やがて、俗世界に身を投じ、事業に成功して美しい愛人を手に入れ、富と権力を築く。しかし、そんな生活に飽き足りなくなったシッダルータは、すべてを捨てて、また孤独な旅に出る。

 なんとも安直でウソっぽくて説教くさいお話だ。思い切り乱暴にまとめると、すべてのものをあるがままに受け入れることが悟りにつながる、みたいな感じだと思うが、そんなことができたらだれも苦労しないっつーの。いろんな煩悩やエゴがあってこその人間だ。それを捨ててしまったら、世の中はまったく面白味のないものになってしまう。こんなクソみたいな小説なんて、読むだけ時間のムダだと思う。



BENEATH THE WHEEL  Translated by Michael Roloff 13/06/02 更新

 読み易さ 
 面白さ   

ドイツの静かな田舎町で父親と暮らすハンス少年は、非常に成績優秀で、周囲からは神童として注目されていた。その才能を活かすべく、難関である神学校を受験し、見事に次席で合格する。期待に胸を膨らませながら寮生活を送るハンスは、同室のハイルナーと親友として付き合うようになる。しかし、素行に問題のあるハイルナーに振り回され、学業の成績が次第に落ちていく。ハイルナーが学校を退学したことがきっかけとなり、ハンスは勉強に対する意欲をなくし、故郷に帰って機械工として働く道を選択する。

 れは、ヘッセ自身の体験を基にして書かれた作品らしい。思い切り乱暴にまとめると、周囲の大人たちの期待に応えようと必死で勉強する少年が、ふとしたことをきっかけにしてそれまでの生活に疑問を抱き、やがて疲弊して燃え尽きてしまう、というお話だ。
 ヘッセ自身も、自殺未遂をするまでに追い詰められたらしいから、当人にとってはさぞかし辛い体験だったのだろう。しかし、頭の悪い自分からすると、そこまで思い詰めるほどのことなのかと感じてしまう。要は真面目すぎるのがいけないのであって、もっと適当にやればいいんじゃね? と思ってしまう。自分が10代の頃なんて、本当に何も考えていなかったから、頭のいい人というのは、子供の頃からいろんなことを考えているんだなあと、少しばかり感心した。(もっと詳しい感想はこちら



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