O. HENRY 




 「最後の一葉」や「賢者の贈り物」などの作品で有名な、アメリカの作家。
 1862年にノース・カロライナ州で生まれた作者は、幼い頃に母親を亡くし、15歳のときに学校を退学してから様々な職業に就く。1897年に会社の金を横領したとして(どうやら冤罪らしい)服役し、獄中で短編小説を書き始める。出所後は短編小説専門の作家として地位を築くが、晩年はアルコール依存症に苦しみ、1910年に肝硬変のために亡くなる。
 作者の書く作品はそのすべてが短編ということで、とにかくオチが見事。数百という短編を残しているが、よくもこれだけの数のオチを考えついたものだと思う。




AFTER TWENTY YEARS AND OTHER STORIES  06/03/19更新

 読み易さ 
 面白さ   

表題作を含む8篇からなる作品集。

 下で書いた"After Twenty Years and Other Tales" とタイトルが酷似しているが、表題作と他の1編が重複しているだけで、後は違った作品が収められている。編集の都合で、こうしたタイトルの重複は短編集にはよくあること。
 この短編集には特筆すべき作品はなかったが、その中では "Roads of Destiny" が一番面白かった。三叉路に差し掛かった主人公がどの道を進むかによって、3つの異なる運命が待っているというストーリーで、どの道を進んでも結局は悲劇が待っている、という無情なオチが面白かった。



AFTER TWENTY YEARS AND OTHER TALES  05/07/02更新

 読み易さ 
 面白さ   

表題作を含む10篇からなる作品集。

 "A Sacrifice Hit" には笑った。作家志望の男性が恋愛小説を書いて雑誌社に持ち込む、という設定で、なんとしても採用してもらおうと、雑誌社で持ち込み作品の下読みを担当している女性と恋愛関係になり、その女性と結婚までするというストーリーだ。話のオチとしては当然ながら不採用になるわけだが、このオチがまた情けなくて笑える。



THE GIFT OF THE MAGI AND OTHER SHORT STORIES  05/07/02更新

 読み易さ 
 面白さ   

"The Gift of the Magi" "The Last Leaf" などの代表作を含む10篇からなる作品集。

 「賢者の贈り物」や「最後の一葉」は子供の頃に読んで、「なんて美しいお話なんだろう」と感動した覚えがある。しかし、改めて読んでみると、ところどころ突っ込みを入れたくなる部分もちらほら。
 まず、「最後の一葉」の女子は自分勝手すぎる。友達が懸命に励ましているのに、「あの葉っぱが散ったら私の命も尽きるんだわ」なんてことを言ったらダメだろう。君のせいで絵描きの老人が亡くなっているという事実をもっと真剣に考えたほうがいいと思う。「賢者の贈り物」にも突っ込みを入れておくと、そんなにお金に困っているのなら、プレゼントのお金を食料品に回せばいいと思う。いくらおしゃれをしたところで、腹が膨らまないことにはどうしようもないだろう。
 などど、大人気なく突っ込みを入れるのもまた一興。12編のうち、9編が事実を基にした作品らしい。



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