JOSEPH CONRAD 




 海や船をテーマとした小説で有名な、ポーランド生まれのイギリス人作家。
 1857年にウクライナのベルディチェフ(当時はポーランド領)に生まれた作者は、政治活動家の父親が逮捕されたことにより、幼くしてロシアに移り住む。早くに両親を亡くした作者は叔父に引き取られてポーランドに戻るが、やがて船乗りになることを目指してフランスに渡る。18歳から船乗りとして世界各地を巡るかたわら、1884年にイギリスに帰化して小説の執筆を開始する。1895年に処女作の「Almayer's Folly」を発表して専業作家となり、その後に発表された「Heart of Darkness」や「Lord Jim」などの作品で高い評価を得て、作家としての地位を不動のものとする。その後も多くの作品を発表するが、1924年に心臓発作でこの世を去る。
 作者の書く文章はとにかく難しいの一言。さらにストーリーの構成も複雑なため、軽い気持ちで読んだら間違いなく挫折する。ただし、母国語ではない英語でこれだけの文章を書けるというのは、すごいことだとは思う。



NOSTROMO  10/12/19更新

 読み易さ 
 面白さ   

物語の舞台は、南アメリカの架空の国であるコスタグアナ。この国では、独立運動家や革命軍が内戦を繰り返していた。汽船会社で働くイタリア人のノストローモは、その公正で勇敢な性格により、土地の人たちからの信頼と尊敬を得ていた。そんなある日のこと、革命軍が蜂起して政府軍に戦いを挑む。国の一大産業である銀山を経営するゴールドは、銀塊が革命軍の手に渡ることを恐れて、銀塊の運搬をノストローモに依頼する。船に銀塊を積み込んで出発したノストローモだったが、目的地に着く前に反乱軍の船と衝突してしまう。沈没を免れてなんとか無人島にたどり着いたノストローモは、誰にも知られずに銀塊を島の地中に埋め、この銀塊を売りさばいて徐々に富を築こうと計画する。しかし、その瞬間から最も大事にしていた自分への誇りを捨てることになったノストローモは、悲劇への道を歩き始める。

 あまりにも文章が難しくて、ほとんど理解できなかった。文章だけでなく、登場人物の名前が2通り(あるいはそれ以上)あったり、視点がコロコロ変わったりするので、さらに読みにくい。なぜここまで読みにくくする必要があるのか、その意図がよくわからない。
 ということで、難しかったということ以外にはほとんど印象に残っていない。やたらと長い割には、登場人物の印象がものすごく希薄なのだ。魅力的なキャラクターが一人でもいれば、多少の難しさは気にならないのだが、そういうキャラクターは一人もいなかった。読み始めてわずか3ページくらいで、「ああ、これはダメだ」と思ったのだが、いきなり挫折するのも悔しいのでほとんど意地だけで読んだ。しかし、残ったものは徒労感だけだった。ということで、コンラッド氏の小説はもう絶対に読まない。というか、レベルが高すぎて自分には読めない。



HEART OF DARKNESS  10/07/03 更新

 読み易さ 
 面白さ   

船乗りである主人公のマーロウは、とある貿易会社の船に乗り込んでアフリカの奥地にある貿易会社の出張所へと向かう。そこでは、何人かの社員たちが象牙を集めて本社に送っていた。この出張所で、白人のクルツという凄腕の社員の噂を耳にしたマーロウは、クルツのいる奥地の出張所へとさらに船を進めていく。途中で現地住民の襲撃に遭いながらも無事に目的地に到着したマーロウを出迎えたのは、半死半生のクルツだった。

  コンラッド氏の代表作で、かなり評価の高い作品らしいが、あまりにも文章が難しくてほとんど理解できなかった。読み手に対してある種の恐怖を与える小説だというのが一般的な評価らしいが、そんな恐怖などはまったく感じなかった。自分のような頭の悪い人間でも理解できるように、もう少しやさしく書いてもらえるとありがたい。難しいことを難しく書くのは実は簡単で、難しいことを易しくかつ面白く書くことこそが作家としての仕事だと思うのは自分だけだろうか。



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